歯周病とタバコの関係
- 2025年8月13日
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〇まず歯周病とは?
歯周病とは、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯茎や歯を支える骨などが溶けてしまう病気です。
炎症が進行すると、歯茎は腫れて出血し、歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の間に溝が生じてしまいます。
歯周ポケットで細菌の繁殖が進行し、歯周組織が炎症を起こします。この炎症により歯周組織が破壊され、歯を支える骨が溶かされてしまいます。
歯周病は、プラークの付着が一般的な原因だと考えられていますが、実はタバコによる口腔内の環境悪化も歯周病の主要な原因の1つなのです。
〇タバコは歯周病の進行を早める
喫煙は歯周病のリスクを早めるとされています。
タバコが歯周病の原因になると考えられている原因には、口腔内の細菌増殖と有害物質による影響があります。
〇喫煙による口腔内細菌の増殖
タバコに含まれる化学物質によって口腔内の細菌が増殖してしまいます。
タバコには、数百種類もの有害な化学物質が含まれており、これらの化学物質には、細胞を傷つけ、細胞の機能を変えたりする作用があります。
タバコに含まれているニコチンが唾液の分泌量を減らし、口腔乾燥を引き起こすことで、細菌の増殖を助長すると言われています。
喫煙を続けていると、血管が収縮し、炎症が起こっていても出血しにくい為、症状が分かりづらいことがあります。
そのため、結果的に治癒が阻害されてしまうことがあります。
さらに、タバコは歯周ポケットの形成促進、進行を引き起こします。
歯周ポケットが深くなると、細菌が蓄積され、炎症が悪化し、喫煙しない人と比べて治療期間が長引くことがあります。
〇禁煙が与えるお口への影響
歯周病の治療、そして予防には禁煙することがとても大切です。
禁煙は口臭の改善、歯の着色の軽減、口腔がんのリスクを下げることにも繋がります。
すぐに禁煙をすることは難しいですが、少しずつ本数を減らしていくだけでも大きな第一歩になります。