フッ素の働きとその効果
- 2025年6月28日
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フッ素(フッ素化合物)は、むし歯予防において非常に効果的な成分として広く知られています。
歯科医院でのクリーニングや、日常的に使用する歯磨き粉にも含まれているため、私たちの歯の健康を守る上で欠かせない存在です。
今回は、フッ素の働きとその効果について解説します。
フッ素の働きとは
1.再石灰化の促進
歯のエナメル質は日常的に食べ物や飲み物によって酸にさらされ、この酸がエナメル質のミネラルを溶かすことにより、脱灰が進行し、虫歯が発生します。
フッ素は、この脱灰された部分に働きかけ、再石灰化を促進します。
2.酸に対する耐性の向上
フッ素は歯の表面に取り込まれることで、酸に対する耐性を高めます。フッ素がエナメル質に取り込まれると「フルオロアパタイト」という強固な物質に変わります。フルオロアパタイトは通常のエナメル質よりも酸に強く、むし歯菌が作り出す酸によるダメージを受けにくくなります。この結果、虫歯リスクが大幅に低減されます。
日常生活でのフッ素の活用
・フッ素配合の歯磨き粉を選ぶ
フッ素が含まれている歯磨き粉を使用することが、むし歯予防に最も効果的です。
・推奨されるフッ素濃度
一般的に歯磨き粉に含まれるフッ素濃度は、1000~1500ppmです。大人や6歳以上の子どもは、フッ素濃度1000ppm以上のものを使うといいとされています。
6歳未満の子どもはフッ素濃度500ppm程度の歯磨き粉を選ぶのが安全です。
・適切な量の歯磨き粉を使う
・歯磨き後のすすぎ方
歯磨きをした後のすすぎは軽く1回だけにしましょう。
日常でフッ素を使うことは、むし歯予防にとても効果的です。
毎日のケアと歯科医院で定期的なフッ素塗布をおこない、健康な歯を守りましょう❕