ジルコニアとセラミックの違い
- 2023年7月25日
- 審美歯科
当院で行っているセラミック治療で使用する素材には、オールセラミックやフルジルコニア、ジルコニアセラミックなどがあります。
審美性に優れた治療を受けたい場合はオールセラミックとジルコニアセラミックを検討しましょう。ジルコニアセラミックとオールセラミックの違いを確認した上で、自分に適している方を選ぶことが大切です。そこで今回は、ジルコニアセラミックの特徴を紹介すると共に、オールセラミックと比較した際のメリット・デメリットをお話します。
ジルコニアとは?
ジルコニアは、二酸化ジルコニウムのことで、人工ダイヤモンドともいわれています。ジルコニアは主に宝飾品に使用されていましたが、近年では、歯科治療でも使用されるようになりました。人工ダイヤモンドと呼ばれることからもわかるよに、強度と耐久性に優れています。また、他のセラミック治療と同様に審美性に優れており、金属アレルギーのリスクもありません。ジルコニアは、加工が難しい素材ですが、近年の技術の進歩によって天然歯に近い白さと透明感に仕上げることができるようになりました。
オールセラミックと比較!ジルコニアのメリット
オールセラミックとジルコニアセラミックはどちらも審美性に優れた治療のため、どちらを選ぶべきか迷う方が多いのではないのでしょうか。それぞれのメリットとデメリットを比較した上で、ご自身の希望に添った素材はどちらなのか考えてみましょう。まずは、オールセラミックとジルコニアセラミックのメリットを比較していきます。
歯ぎしり・食いしばりが強い奥歯にも使用できる
オールセラミックは、セラミック(陶器)だけで作られた素材です。一方、ジルコニアセラミックは二酸化ジルコニウムでできた素材で、オールセラミックよりも優れた強度を持ちます。オールセラミックは、噛み合わせが強い奥歯や歯ぎしり・食いしばりで力の加わる奥歯に使用すると、割れるリスクがあります。
ジルコニアセラミックなら、噛み合わせが強い奥歯や歯ぎしり食いしばりがある人に使用しても、割れる心配はほとんどありません。もちろん、前歯にも使用できる
ので、汎用性に優れた素材と言えます。
ただし、歯ぎしり・食いしばりが長期にわたると、それだけセラミックに大きな負担がかかり割れるリスクが高まります。定期健診で詰め物・被せ物の状態をチェックしてもらいつつ、歯ぎしり・食いしばりの治療を受けることが大切です。
セラミックと比較!ジルコニアのデメリット
フルジルコニアはオールセラミックよりも優れた面がある一方で、劣る面もあります。
審美性が若干劣る
オールセラミックは、天然歯に近い白さと透明感を持つ素材です。フルジルコニアも白さはあるのですが、オールセラミックにはおとります。フルジルコニアはレジンや銀歯よりも審美性に優れているため、虫歯の治療痕を目立たせたくない方におすすめです。
前歯はオールセラミック、噛み合わせが強くて目立ちにくい奥歯にはフルジルコニアを適用するなど、歯の見え方や場所によって素材を併用することも可能です。また、ジルコニアのフレームにセラミックを焼き付けることで、より白さと透明感が増し、強度も審美性もあるジルコニアセラミックを適用することがおすすめです。
オールセラミック、フルジルコニアとジルコニアセラミックはどちらも自費診療のため、費用は歯科医院によって異なります。
・フルジルコニア 99000円
・ジルコニアセラミック 115000円