お口の老化「オーラルフレイル」って何?
- 2025年7月12日
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近年ではお口の健康と全身の健康状態に密接な関係があることも明らかになり、口腔ケアや口腔機能の強化の重要性が注目されるようになりました。
そんな中、高齢者の健康状態を評価する際に用いられる用語として「オーラルフレイル」という言葉も耳にするようになりました。
オーラルフレイルとは
オーラルフレイルとは、加齢や様々な要因によって、お口の機能が衰えていく状態のことです。
一般的にフレイルとは、身体的な弱さや機能の低下が蓄積し、日常生活の能力が低下する状態を指します。
オーラルフレイルは、この概念を口腔(オーラル)の側面に関連づけて用いられるもので、主に口腔健康と全身の健康状態の関連性を評価するために提案されました。
口腔健康は、高齢者の健康全般に影響を及ぼす重要な要因であり、例えば栄養摂取や言語の理解、社会的な交流などに関与しています。
オーラルフレイルの評価には、歯の欠損や歯茎の状態、嚥下機能の低下などが含まれることがあります。
食事中よくこぼすようになった、滑舌が悪くなってきた、むせることが多くなった。
こうした状態が続くようであれば、口の機能の衰え「オーラルフレイル」の可能性があります。
健やかで自立した暮らしを長く保つために、オーラルフレイルに早く気づき、予防や改善をすることが重要です。
オーラルフレイルの改善
- 口腔衛生の改善 正しい歯みがきやフロスの使用、マウスウォッシュの使用をし、口腔内の清潔度を高めましょう。
- 虫歯や歯周病の治療 虫歯や歯周病がある場合、口腔機能の低下や痛みを引き起こし口腔ケアの困難さが生じ、オーラルフレイルが進行しやすくなります。
- 咀嚼機能のトレーニング 咀嚼力や口腔筋力を向上させるためにトレーニングを行うことが有益です。
- 口腔乾燥の管理 唾液代替品の使用や、口腔の保湿などが有効です。